1)プロジェクトの目的
電子書籍の市場が大きく伸長し、端末の販売が相次ぐ今日。電子書籍コンテンツの生産性を向上し、さらに制作した電子書籍を多種多様なプラットフォーム・端末において利活用できる環境作りが求められている。本プロジェクトは、このような状況において、日本語コンテンツの作成・蓄積を容易にし、かつ再利用しやすい形で行うことのできる「電子書籍交換フォーマット」を開発・策定し、その実証を行うことを目的とする。加えて、その普及や国際標準化のための道筋をつけることも視野に入れる。
オープン(公開)でフリー(利用が無償)な電子書籍の交換フォーマットにより、
- コンテンツ・サービス提供者:コンテンツ提供のコストが削減され、対応端末数が増加し、販売機会・収益が増大する。
- サービス利用者:コンテンツが増加し、かつスピーディーに入手できる。どの端末でも区別なく、全てのコンテンツが閲覧できる。
- メーカー・技術ベンダー:異なるコンテンツに合わせて複数のビューアを供給・搭載する必要がなくなり開発コストが削減できる。
→オープン規格を中心として新規参入・自由競争が喚起され、市場拡大が加速する。